理事長より令和7年新年ご挨拶

投稿日：2025年02月21日

明けましておめでとうございます。皆様におかれましては健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

今年は昭和100年にあたります。昭和30年代前半生まれのアナログ頭の小生には、近年のSNSを中心に展開される情報の速さには全くついて行けておりません。そしてAIの登場です。本来、生体の構造および機能はかなり複雑怪奇であり、病気となると従来なら解剖学、生理学、病理学、老年医学などの知識を駆使して思慮深く考え診断し、治療に繋げなければなりませんでした。それを今後はIT化がどんどん進み、AIが病気を診断し、そして治療を行ってくれるのでしょうか。そうなればなるほど小生の医療現場での立ち位置は怪しくなってしまいます。

現在当院には約120名のスタッフが在籍し、日夜診療業務に携わってくれております。人口減少（富山県の人口も昨年100万人を割り込みました）や少子高齢化が進み、当院スタッフの年齢分布も例外ではありません。そして、国家資格を必要とする業種だけでなく、あらゆる業種で人手が足りず、欠員が生じても簡単には補えるものではありません。多くのスタッフには定年延長などして頂いており、感謝の気持ちでいっぱいです。さらには新型コロナ感染症後の患者数減少や国の政策、そして物価高など、病院経営にとっては頭の痛いことばかりが並びます。

そんな中、昨年7月に長男夫婦が海外留学を終え、富山に戻ってきました。今のところ大学の常勤医ではありますが、パートとしてあさなぎ病院を二人で手伝ってくれております。今後はこれまで学んできた経験を活かし、新しいこれからの医療を実践し、将来のあさなぎ病院を担ってくれることでしょう。経営者としてはほっとしているところであります。

今年はへび年です。あさなぎ病院も「脱皮」し、さらに「実を結ぶ」年として成長して参ります。
新しい年が皆様にとってさらに良い年になりますようご祈念申し上げご挨拶とさせて頂きます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

理事長　黒田　昌宏